春は始まりの季節。
新しくペットを飼う方も多いと思います。
暖かくなったし、一緒にお散歩をしてくれる犬がいたら楽しいな・・・なんて思うかもしれません。
お迎えしたら家族の一員。
「ペット保険は入った方がいいのかしら?」
「ペットの保険会社も増えすぎて、どれを選んでいいかわからない!」という方も多いですよね。
ペットの医療費は自由診療で「高い!」と聞くけど、実際、保険に入るほどなのか、きっと悩みます。

高いのは負担だし、安いのはちゃんと保証してくれるのか悩んじゃう
この記事ではペット保険のチェックのポイントをわかりやすく説明、自分に合ったペット保険がわかります。
「ペット保険なんて入らなくてもいいのでは?」そんな悩みも解決。
ペット保険が必要かは飼い主の考え方によります。
20年の間に3社のペット保険に加入し、加入せずに対応したこともある著者、「かでん」が、ペット保険を解説します。
ペット保険はそもそも必要なのか?
ペットに保険が必要なのかは考え方による


人間もそうですが、保険は万が一に備えるものです。
ペットに何かあったときに即対応できる余裕のある方には不要と考えます。
ペット保険は人間の医療保険のようにわざわざ入りますから、本当は使わないに越したことはないのに、使わないととても損した気になってしまいます。
となると、加入する場合は掛け金と保証内容のバランスがとても重要。
何十万もかかる手術に備えたいという方もいれば、数ヶ月に一回の何千円の通院でも割引になって欲しい方もいると思います。
最近、友達の犬が具合が悪く、様子見をしていた彼女を即して獣医に行ってもらったら「腎不全 ステージ4」でした。
お友達のわんこは1週間は毎日点滴、それから1日おき点滴になりました。
落ち着く頃には10万円近くかかるでしょう。



結果、1ヶ月で大学生の仕送り額くらいかかったそうです
犬は自分で病院に行きたいとは言わないですし、保険に入っていれば、もしかしたらもう少し早く獣医に行く踏ん切りがついたかもしれません。
これがペット保険に入っていたとするとこのくらい負担が減ります。
例)腎不全で15日通院。点滴と投薬治療をした。
1日8.000円×15日=12万円
50%負担してもらえる保険なので「6万円」の手出しで済んだ。
腎不全は一生付き合っていく病気ですから、今後もたびたび通院することになると思います。
こういうときペット保険入っていると本当に心強いですよね。
ペット保険で後悔した例
私の愛犬でペット保険に生涯で60万払ったのに、恩恵を受けた保険料が数万円だった子がいます。
年間6万円を10年間払って、おもだって使ったのが誤飲の内視鏡と、MRI検査1回、亡くなる前の毎日の点滴3週間。


内視鏡で3万や、MRIで5万かかっても手術ではないので日額の上限の1万しか補填されず、間違った保険に入ったなと思ったものです。
でも保険が悪いわけではないのです。
補償内容を把握していなかった私の責任です。
「ペット保険はどれも同じでしょ」とお思いの方、そうでもありません。
比べるとなかなかに違いがあります。
「歯科には出ない」、「パテラには出ない」、「日に上限額がある」など、わかっていて加入するのは問題ないのですが、「そんなつもりではなかった」では困ります。
また、どのペット保険でもお金を払って即日補償はありません。
つまり、具合が悪いかも?と思ってから入っても遅いですし、加入前からの疾患として免責に引っ掛かる可能性が大です。



大事なことなので2回目!保険は本来が万が一のものです!
ペット保険が人間の健保と傷害保険や医療保険の間のような商品なので、必要性が曖昧です。
ペット保険が必要か必要でないかは他人が決めることではありません。
飼い主さんが内容を吟味してしっかり判断しましょう。
保証内容のチェックの仕方 我が家にぴったりのペット保険は?


前述の筆者のようにならないよう、加入前に必ず保証内容をチェックしましょう。
どのペット保険も大体内容は似ていますが、確認すべきポイントは「掛け金」「保証内容」「上限保証額」です。
掛け金
パンフレットには大抵は最低の掛け金が記載してあるので、自分の犬種の掛け金が1歳ごとにどのくらい上がるか、今すぐ加入しないとしても何歳まで加入できるかなどを確認します。
保証内容
保証内容は各社同じようで細かいところが違います。
自分が欲しい保証があるか確認します。



ちなみに筆者がペット保険加入の際に重視したのは1日の限度額です
- 通院1日の限度額
- 入院手術の限度額
- 年間の限度額
- 保証から除外される疾病
通院1日の限度額
ペット保険は通院で一番使うと思うのですが、その限度額です。
上限額が1万円で50%保証の保険に加入しているとすると、本日動物病院で診療費8.000円支払った場合、4.000円が保険で支給されます。
本日、たくさん検査をしたので30.000円支払ったとします。
その場合、1日の上限がない50%保険なら15.000円バックですが、10.000円の上限がある保険は30.000円の50%、15.000円のうちの10.000円が保険で戻ってきます。
入院手術の限度額
入院手術の限度額を確認します。
「入院は何日まで保障されるか」、「手術の限度額はいくらか」です。
脳を手術するとか、心臓を手術するとか、身近なところでは股関節形成不全の手術なると100万は超えます。
稀な手術とは思いますがこういうときに備えて、選択肢を広げられるのがペット保険に入る意味です。
医療費が高くなればなるほど、半額保証してもらえるなら大きな違いです。
年間の限度額
1年間の限度額です。
例えば心臓弁膜症で週に1回診察とエコーに通院するとします。
月に4回通院していることになりますよね。
1日6.000円かかったとして、1ヶ月24.000円。
1年間で288.000円の治療費です。
50%プランの場合、144.000円保証してもらいたいところですが、1年間の上限が10万だった場合、戻ってくるのは10万までです。
年間の上限が通院20回までのペット保険なら、5ヶ月で保証の上限となります。
腎臓病や心臓病、免疫系の疾患など、長い付き合いになる病気は多いのでよく確認しましょう。
保証から除外される疾病
かかって治療しても保障されない病気のことです。
よく聞くのは膝関節(パテラ)、歯石取りなどですが、保険会社で違いますので必ず確認してください。
ちなみに筆者の入ってるペット保険はパテラは対象外ですが、確認して加入を決めたので問題ありません。
掛け金が安く、手術だけ保証する保険があるけど?
筆者は手術だけの保険はあまりお勧めしません。
なぜなら私が子供の頃から犬や猫を何匹も飼ってきて、避妊や去勢以外の手術をしたことがないからです。
長年トリマーの仕事をしていても予防以外で「今度手術をすることになった」という子にはあまり会いません。
やっぱり外科手術って特殊な例なんですよね。
お友達のミニチュアダックスフンドは生後6ヶ月で前足の疾患が見つかり、生後9ヶ月の時に30万超えの外科手術をしましたし、骨折などは年齢関係ないので必要ないとはいえませんが、手術だけの保証というのはあまりにピンポイントすぎる気がします。



まさに万が一に備える保険ともいえますが
それなら広く浅く、通院を中心に手術も入院も補償してくれる保険がいいなと私は思うのです。
とはいえ、保険は個々の考え方ですから、ご家庭に合った、「必要」と思う保険を選んでくださいね。


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おすすめのペット保険は?
ペット保険は本当にたくさんあります。
「ここがお勧め」というものはなく、保証内容の見方を含め、例として3社ご紹介します。
どの保険も補償内容はここには書ききれませんので、ご検討の際はしっかり確認をお願いいします。
アニコム
「アニコムペット保険」は「アニコム損害保険株式会社」という日本の損害保険会社の運営するペット保険です。
ペット保険といえばアニコム、追ってアイペットができましたが、アニコム一強の時代も長かったです。
今も加入件数1位。そのくらいペット保険といえばアニコムです。
提携先病院なら(現在約6900件)人の健康保険と同じように獣医さんの窓口で『保険証を提示すればその場で保険が適用』されます。
一旦払っておく負担がない分、獣医さんに行くハードルも下がりますね。
もちろん、その場では精算できない未対応動物病院でも、LINEで簡単に保険金が請求できます。
しかも、明細書の写真をおくるだけ。
書類を書いて郵送する手間はいりません。
限度額の範囲内で、保険対象となる診療費の70%または50%を補償。
50%補償で通院1日あたり支払い限度額上限10000円、年間20日まで。
もちろん70%は保険料が上がりますが、実際使う時は「助かった!」と思うでしょう。
保険料は犬はA~Eまであり、一番安価な「犬A」で3110円〜概ね年齢で上がっていきます。
1歳の方が0歳より保険料が安いのは、おそらく1歳未満の方が体調が安定してなく、通院しやすいとのデータの蓄積ではないかと思われます。
加入している時にお伺いしたことがあるのですが、今までの支払いデータにより区分けしているそうです。
あとは概ね大きさでランク分けされているようですが、疾患が多い犬種、短頭種など疾患が高額になりがちな犬種は保険料が高いように見受けられます。
どの保険にも待機期間や審査期間がありますが、アニコムは待機期間の後に発症した疾患は先天性・後天性であっても補償対象です。
またパテラ(膝蓋骨脱臼)も保険加入時に発生していなければ対象です。
気になる夜間救急病院などの時間外診療費(治療費以外の部分のこと)は、補償の対象外です。
これ、私としては見直して欲しいところです。
私の住んでいる地域の夜間動物病院は時間外診療費が8000円です。
夜間救急病院は治療に関しては通常の獣医さんと大差はありません。
また、通院する病院ではないので薬は最低限しか出ません。
翌日にかかりつけ獣医にも行くように言われますし、提携獣医さんであれば病状と処置内容もFAXで報告してくれます。
この8000円のおかげというか、せいというか、支払う時にとても高額になります。
「ぜひ保険対象にしていただきたい」といつも思うのですが、私の地域の救急動物病院を作られた獣医さんが「簡単にきてもらうと救急にならない」と言っていました。
きっとその辺の理由もあるのかな・・・などど思っています。
さて歯科ですが、症状がない場合(歯が歯石だらけだから取りたいとか)美容目的の歯石取りの場合は、保険の対象となりません。
ただし、歯周病等の歯科口腔内症状があり、治療の一環として行う歯石取りは補償の対象となりますのでご安心ください。


\良質なフードは犬のための一番の投資です/
アイペット
「アイペット損害保険株式会社」は、東京都に本社を置く損害保険会社、「第一生命ホールディングスのグループ会社」です。
アイペットもペット保険の老舗ですね。
人間の保険の会社が運営しているので、ペットではありませんが、保険についてノウハウがあり信用は高いです。
老舗はやはり今までのノウハウがありますので、支払いなどの対応などについては安心して選べる保険といえます。
アイペットも提携病院での窓口清算に対応しています。
「保険証」または「マイページ画面」を提示すると、その場でのお支払いが自己負担額だけで済みます。
あとから請求する手間がなく、とても便利です。
一番利用する通院で比較しますが、50%プランで1日あたり支払い限度額上限12,000円、年間22回です。
上限額について少し補足をしておくと、上限12000円ということは、治療費10000円なら5000円、1日24000円までの通院費は半額負担してくれます。
1日12000円までの補償ですので、例えば「CTを撮って点滴をして薬をもらって帰った」などで35000円かかった場合でも12000円しか保険金が出ないといことになります。
保険料は犬A(おそらく一般的な小型犬)2歳まで年間2,480円から12歳の6360円まで段階的に上昇し、その後は保険料は変わりません。※2025年3月時点(詳細はご加入時にご確認ください)



薬も麻酔代も体重が増えれば高くなるので、大型犬は保険料が高くなっていますね
また、短頭種であるフレンチブルドックやパグは疾患が多いとの判断なのか、小型犬でも保険料が中型犬と同じで高く見積もられています。
時間外診療費、歯石取り、歯切り・歯削り(不正咬合を含みます)については、補償対象外なのはアニコムと同じです。
小型犬に多いと言われる膝蓋骨脱臼(パテラ)の疾患ですが、補償開始後に獣医師の診断によりはじめて発見された場合は、補償対象となります。
こちらもアニコムと同じですね。


\良質なフードは犬のための一番の投資です/
PS保険
PS保険は『ペットメディカルサポート株式会社』というペット保険の会社が運用しています。
保険料が安いのに補償は充実しており、人気の保険です。
私の勤めていたペットショップの店長、トリマー専門学校の同期なのですが、その子が今飼っている子たちに選んだのがこの保険です。
ネット加入なら小型犬50%プランで月の保険料は1330円〜、新規加入は8歳までですが、18歳でも2560円とアニコムの「犬A」1歳の月額より安いです。
ペット保険は加入時は問題なくても、年々上がっていく保険料と通院頻度のバランスに悩み、病気にかかりやすくなる年齢には辞めているという話をよく聞きます。
こんなことが多いため「ペット保険は必要ない」「損をする」なんて言われるのだと思います。
その点、続けやすい保険料のPS保険は肝心な時に役にたつペット保険と言えるでしょう。
もう一点特筆すべきは100%保証プランの設定があります。これはペット保険唯一だと思います。
補償内容はアニコムやアイペットと概ね変わりません。



補償内容は変更の可能性があるので、加入検討の際はよく確認してね
筆者が選んだペット保険は「SBIいきいき少短」
そんないい保険が数ある中、私がうちの子に選んだのは「SBIいきいき少短」です。
選んだ理由ですが、今のうちの子は1歳でうちに迎えたため、成長過程を見ていません。
子犬から飼っているとなんとなく体の弱さの傾向がわかるものです。
食が細いなとか、お腹が弱いとか、食べムラ、アレルギーなど、成犬なのに全てが白紙スタートだったので、念の為保険に入っておきたかったのです。
そんな私の希望は保険料が安く、万が一のために備える補償でした。
SBIいきいき少短は保険料が安く、またスタンダードプランは年間の支払い上限金額はあっても、1日の支払い上限がありません。
まさに私の理想でした。
でもパテラなど補償外も多いので、ご検討の際はよく確認してくださいね。


\サプリは基礎体力を上げてくれるので病気の予防に役立ちます/
まとめ
この記事は選ぶのが難しいペット保険についてまとめました。
- ペット保険が必要かは飼い主の考え方による。
- ペット保険にどれが一番いいはなく、自分の考え方にあったものを選ぶ。
- アニコムやアイペットは動物病院で直接割引になる便利さがある。
- PS保険は保険料が安いのに補償が充実している。
私が選んだペット保険を含め、4社紹介しました。
他にも様々な会社からペット保険が出てますので、ポイントをしっかり押さえて検討してくださいね。


\良質なフードは犬のための一番の投資です/
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